はっきり言う。

乳液を毎日使っている男性は、スキンケアの上級者だ。

大げさに聞こえるかもしれないが、これは本気でそう思っている。なぜそこまで言うのか。それを説明するために、まず現実の話をする。


男性に乳液が普及しない3つの理由

乳液の使用率は男性全体で約26%だ。化粧水の使用率が約45%であることを考えると、化粧水ユーザーの4割以上は乳液を使っていない計算になる。

なぜこれほど使われていないのか。理由は3つある。

① ベタつく

これが最大の理由だ。乳液には油分が含まれている。塗った後のあのもっちりした感触が、男性には受け入れられにくい。

皮脂量が女性の2〜3倍ある男性にとって、さらに油分を重ねる行為は生理的に抵抗がある。「塗った後、顔がテカる」「枕に付く」「不快」。この感覚は正直だし、間違っていない。

② めんどくさい

洗顔して、化粧水つけて、さらに乳液まで。ステップが増えるほど習慣化が難しくなる。

化粧水の記事でも書いたが、男性がスキンケアにかける時間は5分未満が6割超えだ。その限られた時間の中に乳液を組み込むのは、現実問題としてかなりハードルが高い。

③ そもそもメンズ商品に乳液が少ない

これは市場を見れば一目瞭然だ。

ドラッグストアのメンズコーナーに行ってみてほしい。化粧水はそれなりに並んでいる。では乳液は?ほとんどない。あっても1〜2種類程度だ。

メーカーも現実をわかっている。 男性向けに乳液を出しても売れないことを、業界はとっくに知っている。だから商品化自体が少ない。需要がないから供給もない、という構造だ。一方でメンズ向けには「オールインワン」や「化粧水と乳液が一体化した商品」が増えている。これはメーカーの現実への答えだと思っている。


乳液の本来の役割

では乳液は不要なのか。そういう話でもない。

スキンケアの基本の流れはこうだ。

  1. 洗顔で汚れを落とす
  2. 化粧水で水分を補給する
  3. 乳液で油分の膜を作り、水分の蒸発を防ぐ

化粧水で補った水分は、何もしなければそのまま蒸発していく。乳液の油分がフタの役割を果たし、水分を肌の中に閉じ込める。化粧水と乳液はセットで初めて機能する、というのがスキンケアの理論だ。

また、逆説的に聞こえるかもしれないが、乳液を使うとテカりが抑えられるという側面もある。肌が乾燥すると、それを補おうとして皮脂が過剰に分泌される。乳液で適切に油分を補うことで、皮脂分泌のバランスが整いやすくなるとされている。

理屈としては正しい。正しいのだが、現実問題として続けられるかどうかは別の話だ。


このブログのスタンス:絶対とは言わない

化粧水の記事で「朝の化粧水は夜だけでいい」と言い切った。同じ考え方を乳液にも当てはめる。

乳液は、絶対ではない。

他のサイトはほぼ全員「乳液は必須です」と言う。間違いではない。理想はそうだ。ただ、74%の男性が使っていない現実を前にして「必須です」と言い続けることに、どれだけの意味があるだろうか。

使えるなら使った方がいい。それは確かだ。でも使えないなら、使えないなりのスキンケアでいい。完璧を目指して全部やめるより、できることを続ける方がずっと価値がある。


使っている男性は、本当にすごい

だからこそ、乳液を毎日のルーティンに組み込んでいる男性は純粋にすごいと思っている。

ベタつきを克服している。めんどくさいを乗り越えている。選択肢が少ない中で商品を自分で選んでいる。これはスキンケア初心者にできることではない。

もしあなたが化粧水の後に乳液まで毎日使えているなら、それはもうメンズスキンケアの上級者だ。自信を持っていい。


使うなら、この2択

乳液を使う気がある人に向けて商品を紹介する。化粧水の記事と同じ方向性で、低価格帯で選んだ。

正解① ナチュリエ ハトムギ浸透乳液

化粧水の記事でハトムギ化粧水を紹介したが、乳液も同じシリーズで揃えられる。

価格は約825円・230mlとたっぷり入っており、コスパは申し分ない。ハトムギエキス(ヨクイニンエキス)配合で、肌荒れが気になる人にも使いやすいとされている。テクスチャはメンズ乳液の中ではさらっとした部類で、べたつきが少ない仕上がりだ。

「化粧水はハトムギにした」という人は、乳液も同シリーズで揃えておけば迷わない。セットで使うことでより保湿効果が高まるとされている。無香料なので香りが気にならないのも男性には使いやすい点だろう。

正解② メラノCC 薬用しみ対策 美白乳液

化粧水でメラノCCを選んだ人は、乳液も同シリーズで揃えるとそのまま使いやすい。

価格は1,000円前後。医薬部外品で、持続型ビタミンC誘導体が配合されており、しみを防ぐ効果が期待できる。さらに抗炎症成分も配合されているため、ニキビが気になる人にも向いている。

柑橘系の香りがある。香りが苦手な人はハトムギの方が無難だ。化粧水でしみ対策を意識し始めた30代以上には、乳液もセットでこちらを選ぶのが一貫性があっていいだろう。


迷っているなら、乳液より先にオールインワンを検討してほしい

「乳液、使ってみようかな」と思っている人に、一度立ち止まって考えてほしいことがある。

乳液を使おうとしているなら、オールインワン化粧品の方が現実的かもしれない。

オールインワンとは、化粧水・乳液・美容液などの機能をこれ1本でまかなえる化粧品だ。乳液を別で買って別でつける手間がない。ステップが減る分、続けやすい。

コスト面でも、化粧水と乳液を別々に揃えるより、2,000円前後のオールインワン1本の方が結果的に安上がりになることもある。

この価格帯のオールインワンについては、次の記事で詳しく紹介する予定だ。乳液を試す前に、そちらを先に読んでみてほしい。


まとめ

  • 男性の乳液使用率は約26%。ベタつく・めんどくさい・商品が少ないが普及しない理由だ
  • 乳液の本来の役割は「化粧水の水分を閉じ込めること」。理論上はセットが理想
  • ただし絶対とは言わない。使えないなら使えないなりのスキンケアでいい
  • 毎日使えている男性は本物のスキンケア上級者
  • 使うなら ナチュリエ ハトムギ浸透乳液(無香料・さらっと・コスパ抜群)か メラノCC 薬用しみ対策 美白乳液(しみ・ニキビ対策)
  • 迷っているなら乳液より先にオールインワンを検討してほしい

この記事は登録販売者の現場経験と知見をもとに作成しています。